外壁タイルの不具合から構造不具合が発覚!

外壁タイルの不具合から詳細な建物調査を実施しているマンションで、新たな不具合が発覚しました。

マンション構造(耐震)スリットの未設置>

マンション構造(耐震)スリットの未設置イメージ

図面上、『構造スリット』が設置されているはずの箇所にスリットが設置されていない箇所が現時点で十数箇所、また、設置されていないはずの箇所に設置されているものが数箇所、または、図面と異なる位置に設置されている箇所が数箇所ありました。

構造スリットとは、柱と壁の間に意図的に隙間(スリット)を設けて柱と壁を構造的に分離し、壁は壊れようとも柱は持ちこたえさせることで、建物が大破しづらいようにする「隙間」または「隙間用部品」のことです。

昔のマンションでは法律や学術上、構造スリットを必要としていなかったことで、地震時に柱が大きく破損し、建て替えになってしまったこともあるくらいの重要な部分です。

施工現場で職人が適当に取り付けるというようなものではなく、設計図面にしっかりと設置位置が細かに書き込まれるようなものですから、「手作業ゆえに起きた事故」というレベルではなく、明らかな施工管理の不備です。

そういった現場監督や監理者がやるべきことを普通にやっていればあり得ないことが次々に明るみとなり、今や管理組合の施工者への信頼性はかけらもありません。

管理組合の方々に安心して頂くには、外壁タイルの補修だけでなく、建物全体を対象として構造スリットの確認を含めた施工状態の調査を実施する以外に方法はないと思われます。

マンションの施工や販売に携わる大勢の業界人の中にあって、このような不心得者の数は本当にごく一部ではありますが、ユーザーの被る損害や精神的な苦痛は計り知れない程大きなものとなります。

なお、構造スリットは鉄筋コンクリート構造躯体の施工段階で設置し、表面はタイルなどで仕上げるため、簡単に見て回ってわかるものではありません。

さくら事務所の調査・コンサルティングでは、タイルに入ったひびの位置や形状、また、外壁を専用器具で打診してわかる音などの要素を複合して勘案し、タイル奥にあるスリットの間違いに気付くというケースが多くみられます。

そのため、調査を依頼された当初の管理組合では、まさかこんな構造的な問題が出てくるとは思いもせず、大変驚かれています。

共用部分の調査をご依頼いただいていなければ、単に経年劣化として売主にひび割れなどの補修も拒否されていたかもしれません。分譲業者や施工業者がユーザの方々に多面的なケアを提案・実施して頂くことを期待したいものです。

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